医療保険と三大疾病保険のどちらをお勧めしていますか?
お客さまから「『医療保険』と『がん保険』『三大疾病保険』のどれに加入したらよいですか?」と、聞かれたことはありませんか?
一般の医療保険はどのようなケガや疾病でも幅広く保障をしてくれるものの、保険料が高くなりがちであり、逆にがんや三大疾病に罹患した際は診断給付金、手術給付金、入院給付金などの給付額に少し心配が残ります。
お客さまが健康を意識し、貯蓄もされていたりすると、無理に推してまで「三大疾病保険」をお勧めするのはどうなのだろうか?と悩んでしまうものです。
実際、食生活や生活習慣などの違いで罹患率は大きく異なってくることが分かっています。
● 喫煙率の高い地域では、がんの罹患率が高い
● 塩分の多い食事を採る地域では、循環器系の疾患が多い
などはよく言われるところです。
日々の習慣から、お客さま自身がニーズ喚起されるデータはないか?
といったところからアプローチしたのが、今回の「都道府県別の死亡率」になります。
都道府県別の死亡率
がん死亡率
こちらは厚生労働省の令和4年の人口動態統計から、各都道府県ごとに年齢調整別のがんによる死亡率を算出し、死亡率の高い順に並べたものです。
上位は北海道、青森県となっています。この2道県は全国でもっとも喫煙率の高い地域です。喫煙率が高いと肺がんリスクが高くなることは、国立がん研究センターの調査でも判明しています。その因果関係が如実に表れる結果となりました。
一方で、長野県は全国で最もがん検診への取り組みの高い県で知られています。がん検診の受診率が高いため、早期発見・早期治療につなげられている県だといえるかもしれません。
実際、男女ともにがんによる死亡率はかなり成績が良いのではないでしょうか。このように各都道府県の取り組みや意識の違いで大きな差が出ていることが分かります。
このデータをお示しすることで、「おタバコはほどほどに!」とお伝えできると同時に、喫煙者であれば自らの罹患リスクが高いことを認識いただけるかもしれません。
年齢調整別の死亡率とは?
ところで各都道府県ごとに状況が異なるのに、死亡率を比較しても良いのだろうか?という疑問が沸くかと思います。確かに都道府県ごとに、単にがんで亡くなる人の数を、住民の数で割っても適切な死亡率が出てきません。
地域によって年齢別の人口構成が異なり、高齢者の多い地域では当然死亡率が高まるからです。
そこで、どの都道府県も人口構成が同じであったと仮定したときの死亡率を比較していきます。これを「年齢調整死亡率」といいます。年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるように年齢構成を調整した死亡率が年齢調整死亡率(人口10万対)です。
この資料では、三大疾病(がん・脳血管疾患・心疾患)の都道府県ごとの年齢調整別死亡率をランキングしています。ここで示した、がんの死亡率以外に脳血管疾患と心疾患の死亡率をランキングしていますので、お客さまへの動機づけにご活用ください。