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「がんリスクの測り方と対策」をリリース

 

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なぜ、今、医療保障なのか?

人生100年時代を前提としたリスクマネジメントでは、様々なリスクファクターを考慮しなければなりません。遺族保障、就労不能、老後資金、相続対策、介護保障など、人生が長くなったがゆえにリスクヘッジすべきものも増えたと言えます。

この中で特に今、重要視されているのが医療保障だと思います。人生が80年でも、100年でも、使える体はひとつです。人生最期の10年を、寝たきりや介護状態で過ごすのでは、人生を永らえた意味がありません。

民間の医療保険に加入することで、必要な時に必要な給付金を受けることができ、最新の良い治療を選択できるかもしれません。健やかな心身を維持することができれば、「老後資金問題」や「病気で働けなくなる不安」も和らげることができます。このように、他のリスクファクターと医療保障は密接に絡んでいて、その中心にあると言えます。

医療保障は見直しの時期

医療保障の見直しを考える上で、2つの外部環境を分析する必要があります。

  • 健康保険制度が十分に機能するか?
  • 本当にケアすべき部分はどこか?

 健康保険制度は十分に機能するか?

令和元年度の健康保険制度は936億円の赤字です。これまでの素晴らしい制度は、物理的に維持することができません。健康保険制度を維持していくためには、「①保険料の徴収額を増やす」「②給付金の額を減らす」の2つを検討するしかありません。それぞれどのような変化が想定されるのでしょうか?

 保険料の徴収額を増やす

保険料の徴収は、現在おおよそ10%です。健康保険制度が皆保険となった1961年は6.5%程度でしたので、4%近く上昇しています。会社員の所得を増やすことができていない今、保険料の徴収割合を増やすのは難しいかもしれません。

 給付金の額を減らす

3割負担は変わらないと思います。しかし2022年10月から後期高齢者の医療費が、所得により1~3割負担と別れるように、高額療養費制度においても、更に所得による新しい給付上限額を設定するかもしれません。

健康保険制度は保険のような顔をしていますが、実は社会保障制度の側面が強い制度です。例えば、年収1200万円の方の年間保険料は約120万円。年収500万円の人が約50万円の年間保険料を支払っていることと比較すると、とても大きな差があります。一方で、給付を受ける段階では、高額療養費制度のひと月ごとの上限額に大きな違いがあります。年収1200万円では約25万円、年収500万円では約9万円が上限額になります(かなりざっくりですが)。

仮に、3カ月間の抗がん剤投与で毎月50万円の治療費がかかったとすると、高額療養費制度が利いたとしても、年収1200万円の方は約75万円(25万円×3カ月)の自己負担額。一方で年収500万円の方は約27万程度(9万円×3カ月)で済みます。

民間保険会社では、高い保険料を支払った人には、高い給付をすることが常識です。しかし、健康保険制度では高い保険料を支払った人ほど、給付率の悪いものに加入している事になります。所得が高ければ、それだけ高い医療を望むのが一般的な考えです。せめて、同レベルの医療給付を確保できるようにするには、民間の医療保険で差分を埋めるしか方法がありません。

 本当にケアすべきところはどこか?

それは間違いなく三大疾病保障と、そこに含まれるがんへの対策です。日本人の死亡原因は病死が第1位ですが、その病名にまで言及すると、第一位:がん、第二位:心疾患、第三位:脳血管疾患という順番になります。

この3つの病気においては、治療にかけられるお金の差が、生死の境目となる可能性があります。このように考えると、どのような病気やケガでも給付される、一般的な医療保険ではなく、がんや三大疾病に特化した給付がされるものを選ぶことが重要になってきます。

特に2016年4月より「患者申出療養制度」が使えるようになっています。「患者申出療養」とは、未承認薬などの先進的な医療を「保険外併用療養」として使用したいという患者さんからの申出を受けて、安全性・有効性などを確認したうえで、できる限り身近な医療機関で受けられるようにするための制度です。つまり、一言で言うと、「健康保険制度では限界があるため、治療費に別途お金をかける余裕のある人には、最善の治療ができる制度を国が用意した」ということです。

厚生労働省 患者申出療養制度

このような治療の選択肢が出るケースはがん治療で多くなります。

がんの標準治療は不十分?

結論から言うと、十分ではありません。

2007年4月に施行された「がん対策基本法」は、健康保険を維持しながら多くの方に効果的な治療を提供するしくみです。すなわち「最大公約数の治療」です。ですが、この画一的な治療では手を打てなくなる患者さんが多いことが問題です。

がん治療は遺伝子レベルで、治療の効果に差があると言われます。100人に効果のある抗がん剤が、必ずしも自分に効くとは限りません。医師から「標準治療では打つ手がない」と言われたときに、お金があれば次の策が打てるかもしれません。標準治療以外で、治療効果が高いものとしては、次のようなものがあります。

  • 高度先進医療(陽子線治療や重粒子線治療)
  • 保険適用外の抗がん剤治療
  • 分子標的薬
  • QOLを高めるための差額ベッド代など

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